春の野菜・三つ葉の育て方
三つ葉(ミツバ)は日本のハーブとして、さわやかな香りと独特の味わいを持ち、食卓の白和えやおひたし、かき揚げなどで活躍します。
日本で古くから食べられており、江戸時代から栽培されています。
そんな春の野菜の一つである三つ葉の育て方・植え方を紹介します!
三つ葉とは?
三つ葉(ミツバ)は日本原産のセリ科の香味野菜で、全国各地に自生し、葉が3つに分かれることから三つ葉(ミツバ)と呼ばれています。
栽培方法によって茎を青くした青ミツバ、茎を軟白にした根ミツバがあり、家庭菜園では青ミツバの栽培が一般的です。
三つ葉の種類は?
以下、三つ葉の主な種類です。
・糸三つ葉
根元まで日光に当てて栽培されるので、栄養価が高いです。
まだ細くて小さいうちに、根がついたまま出荷されます。
水耕栽培なので、1年中出回ります。
根の方まで緑色をしているので、青三つ葉とも呼ばれます。

・サラダ三つ葉
生食用。根元を切ってあります。
軟白していないので、根元の方まで緑色をしていて、栄養価が高いです。

育て方.時期
主流の三つ葉である糸三つ葉はハウスで水耕栽培されているものなので、通年流通しています。
これに対してほかの三つ葉はそれぞれの栽培法があるので収穫にあわせ、最も美味しい旬の時期があります。
切り三つ葉は12月~2月の冬の時期が旬で、根三つ葉は3月~4月の春先に旬の時期を迎えます。
ちなみに切り三つ葉は関東で好まれ関西ではほとんど見かけません、
これに対して根三つ葉は関西で好まれているようです。
土作り
三つ葉は水はけが良い中性~弱酸性の土壌を好みます。
そして、鉢やプランター植えの場合は、赤玉土(小粒)と腐葉土を7:3の割合で混ぜた土が適しています。
地植えの場合は、苦土石灰を混ぜて土壌の酸性度を中和し、堆肥や腐葉土を加えて水はけを良くしてください。
クレソンは、ph6.0~6.5の土壌が最適とされています。
植え付け(種まき)
三つ葉の種まきの時期は4月から6月の間になります。
種を一晩ほど水に浸して発芽しやすくするようにします。
次に、育苗箱など底の浅い容器に赤玉土(小粒)など清潔な土を入れます。
この時、種が重ならないよう1cm間隔ですじまきにします。
また、2列にする場合は、列の間隔を15~20cm以上空けます。
最後に、種に薄く土を被せます。
気を付けることとして、発芽するまで土を乾かさないように水やりをします。
防虫対策
1番簡単な虫の予防対策は 種を播いた時に防虫ネットをかけることです。
間引き
発芽後の間引きは、子葉が重なる程度までを目安に行うと生育中の乾燥を防げます。
露地栽培の場合は時々水やりを、プランターの場合は毎朝水やりをしましょう。
追肥
植え付けるとき、土にゆっくりと効く緩効性化成肥料や油かすを混ぜ込んでおきます。
そして、地上部がある間は、1ヶ月に1回緩効性化成肥料を株元にばらまくか、7~10日に1回液体肥料を施します。
収穫時期
三つ葉の収穫時期と収穫方法です。 三つ葉の春まきは、5月~7月に収穫時期を迎えます。
秋まきは、10月~12月に収穫時期を迎えます。
三つ葉は、種をまいてから約50日後、草丈が15㎝~20㎝になったころが収穫タイミングです。