春の野菜・タマネギの育て方

玉ねぎは様々な料理に使われる野菜です。

副菜やメインのおかず、さらに主食や汁物、スープなどなど、数えきれないほど多くの料理に使われます。

そんな秋の野菜の一つであるタマネギの育て方・植え方を紹介します!

タマネギとは?

一般的に、北海道産の玉ねぎは春が旬であり、その他の地域産の玉ねぎは秋が旬とされています。

日本では黄玉ねぎと呼ばれる外皮がやや茶色の玉ねぎが主流ですが、そのほかに赤玉ねぎ・白玉ねぎ・葉玉ねぎ・ペコロスなどの品種もあります。

大きさや味わいなどは品種により異なりますが、一般的な黄玉ねぎは直径8~10cm程度で、強い辛味と甘味を兼ね備えています。

タマネギの種類は?

以下、タマネギの主な種類です。

新たまねぎ

新玉ねぎは正確には品種の名前ではなく、普段と同じ玉ねぎの出荷方法を少し変えたものです。

普通の玉ねぎと違い甘くてみずみずしいことが特徴で、とても食べやすい玉ねぎです。

普通の玉ねぎは収穫から出荷までの間、約1ヶ月間乾燥させているのですが、新玉ねぎの場合収穫後すぐに出荷しているため、水分量が多く皮が白いのです。

・アーリーレッド

アーリーレッドは赤紫色をした赤玉ねぎの代表品種で、みずみずしくジューシーでサラダ向きの玉ねぎです。

輪切りにすると年輪状に赤紫色のラインが入っており、玉ねぎ特有の辛味やツンとした香りが無いので生のまま食べられることの多い品種です。

ほんのりと甘みもあるので玉ねぎが苦手な方でも食べやすく、基本的には通年出回っています。

育て方.時期

タマネギは冬越しして育てる野菜で、晩秋に定植することで特別な寒さ対策は必要ありません。

初心者でも育てやすい野菜です。

北海道産は春が旬、その他の地域は秋が旬です。

土作り

玉ねぎは、一般に土壌を選ばないとされていますが、形よく肥大させるためには土壌の質が肝心です。

玉ねぎは酸性の土壌に弱いため、pHは6.0~6.5を目安に石灰を入れ、弱酸性~中性の土壌酸度に調整します。

植え付け(種まき)

9月に種をまいて、11月頃に苗を畑に移植します

収穫までは、苗の植え付けから約6か月、種まきからは約8か月です。

防虫対策

1番簡単な虫の予防対策は 種を播いた時に防虫ネットをかけることです。

間引き

育苗中のタマネギの苗は、ひょろっとして、いかにも弱そうに見えます。

根も少し浅く、乱暴に間引きを行うと、残す株の根まで傷めかねません。 

間引きを行う時は、株元の土を軽く押さえ、間引く株を引き抜くように注意しながら引きます。

追肥

1回目の追肥は、12月中旬~下旬に行います。

春まきの場合は、草丈20cmの頃に追肥を施します。

2回目の追肥は、2月の下旬~3月上旬に行います。

収穫時期

玉ねぎの収穫時期は、一般的には春です。ただし、玉ねぎは種類が豊富なため、品種によっても収穫時期が異なります。

極早生種・早生種の玉ねぎの収穫期は3月中旬から4月までになります。

早生種の場合は4月から5月が収穫時期です。

これらは「新たまねぎ」としてスーパーなどで出回りますが、長期保存には向きませんので、早めに食べるのがよいです。

中生種・晩生種の玉ねぎの収穫時期は5月の下旬から6月下旬の初夏です。

正しい保存方法と乾燥方法をすると、これらの玉ねぎは長期間貯蔵できます。

通年スーパーなどで出回る玉ねぎは、初夏に収穫して貯蔵したものが出荷されています。