夏の野菜・クウシンサイ(空芯菜)の育て方・植え方

味にくせがないため、炒め物のほかに、塩ゆでしたり、お汁の具にしたり、おひたしにしたりなど、さまざまな料理に向いているクウシンサイ。

そんな夏の野菜の一つであるクウシンサイの育て方・植え方を紹介します!

クウシンサイとは?

クウシンサイとは、中華料理や東南アジア料理などによく使われるヒルガオ科の中国野菜です。

茎や葉を炒め物として食べることが多く、夏場の栄養価の高い青物野菜の一つです。

川や湿地で栽培され、水を吸いやすくするために茎の中がストローのように空洞になっていることから「空芯菜」と呼ばれています。

クウシンサイの種類は?

主なクウシンサイの種類は以下の通りです。

・空芯菜

空芯菜(くうしんさい)は、中国の野菜で、さつまいもの葉茎に似ています。

茎の中が空洞になっていることからこの名前が付けられています。

別名として、ヨウサイやエンサイ、アサガオナとも呼ばれています。

また、中国では「エンツァイ」が日本へ入ってから「エンサイ」と呼ばれたり、沖縄では「ウンチェーバー」や「ウンチェー」と呼ばれて親しまれています。

育て方.時期

空芯菜はもともと南国野菜で高温多湿の地域を中心に生育します。

日本における旬の時期は7~8月で、旬の時期であればスーパーなどに流通しているのを見る機会もあるかもしれません。

土作り

土中のゴミを処理し、苗を植え付ける2週間以上前に土作りを行います。

苦土石灰や堆肥、化成肥料を撒いて土を整えます。

空芯菜は酸性土壌に弱いため、苦土石灰をまいて土壌酸度を調整します。

クウシンサイの栽培の適正土壌pHは6.0〜6.5と言われています。

植え付け(種まき)

寒さに弱く、高温多湿を好む空芯菜の種蒔きは、充分に気温が上昇してから行います。

地域にもよりますが、5月から7.8月が種蒔きの適期です。

種は殻が固いので、植える前に一晩水につけておくと発芽しやすくなります。

防虫対策

 1番簡単な虫の予防対策は 種を播いた時に防虫ネットをかけることです。

間引き

間引きは本葉が4〜5枚になったら行います。

生育の良くないものや病害虫被害のあるものなどを選び間引きます。

1箇所につき1本立てにします。

追肥

初回の追肥は、苗が活着し、草丈が10~15cmくらいに伸びたら行います。

2回目以降は、主枝の摘芯後に生育状況を見ながら、1週間~1か月に1回程度与えます。

収穫時期

空芯菜は4月に種まきした場合は約2か月後、5月では約1か月半後を目安に収穫できます。 

草丈が約30~40cmまで生長した頃が収穫の目安で、収穫してから約1週間後には次の収穫ができるので、これを繰り返していきます。