冬の野菜・水菜の育て方
みずみずしくてシャキシャキとした食感が好まれる野菜である水菜。
季節的に10月から3月頃までは水菜の最も美味しい季節とされています。
そんな冬の野菜の一つである水菜の育て方・植え方を紹介します!
水菜とは?
水菜はアブラナ科に属する野菜で、みずみずしい葉と細長い茎が特徴です。
日本の伝統的な京野菜として知られ、お浸しや和え物、鍋など、日本料理のさまざまな料理に広く利用されています。
また、歯ごたえがありながらもクセのない風味で、料理の爽やかなアクセントにもなります。
水菜の種類は?
以下、水菜の主な種類です。
・赤水菜
アカミズナ(赤水菜・赤みずな)は、一般的な水菜とほぼ同じ大きさや太さ、葉の形を持ちますが、茎の色だけが異なり、綺麗な紫色をしています。
一般的に紫色(アントシアニン)を含む葉野菜は茹でるとその色が流失し、緑色になることが多いですが、この水菜はゆでてもほんのりと紫が残ります。
また、酢に反応して綺麗な色に発色するため、浅漬けなどにすると仕上がりが美しいです。

・紫水菜
ムラサキミズナ(紫水菜・紫みずな)とは 葉の色が紫色の水菜 京野菜として売られていた物で、茎は緑色ですが、葉の色が紫色をしている水菜です。
一般的な水菜よりも茎や葉が太くしっかりした感じで、水菜というよりからし菜に近い印象を受けます。

育て方.時期
水菜を育てる際の適温は15~20℃で、冷涼な気候を好みます。
しかし耐寒性もあり、-5℃までの寒さにも耐えます。
降雪のない地域なら霜対策をすれば、冬でも地植えで育てられます。
ただし直射日光や高温には弱く、25℃を超えると生長が止まります。
葉がしおれやすくなるので、夏の管理は注意が必要です。
土づくり
種まきの2〜3週間前に、苦土石灰を100g/㎡まいて、よく耕します。
種まきの1~2週間前に,牛ふんを2kg/㎡、元肥に有機肥料を100g/㎡、化成肥料を100g/㎡まいて、よく耕します。
水菜は、ph6.0~6.5の土壌が最適とされています。
植え付け(種まき)
種まき方法は筋蒔きで、これは棒などで1cmほどの深さの溝をつくりそこに種をぱらぱらと重ならないように蒔き軽く土をかけておこなう種まき方法です。
春には3月から4月、秋には8月から9月が適しています。
防虫対策
1番簡単な虫の予防対策は 種を播いた時に防虫ネットをかけることです。
間引き
小株どり、本葉が出始めたら1株あたり3本として、本葉が3枚のころ2本に間引きします。
中〜大株どりでは、さらに本葉が5枚の頃1本残して間引きします。
追肥
1回目の追肥は、本葉が2~3枚の頃に株間を5~7㎝に間引き、条間に化成肥料30g/㎡を施し、表面の土と軽く混ぜて株元に土寄せをします。
2回目の追肥は、葉が重なり始めた頃に施します。
追肥は10㎡当たりチッソ成分で30~40gを目安にします。
伸びている側枝を一度にすべて摘むと根が傷んで生育が衰えたり、伸びる側枝の数が多くなりすぎたりするので、常に2本くらいは摘まずに残しておきます。
収穫時期
水菜の収穫時期は、春まきであれば、4月~5月に種をまいて、5月~6月に収穫時期を迎えます。
秋まきであれば、9月~10月に種をまいて、10月~12月に収穫時期を迎えます。
水菜は寒さに強い特性があり、秋から冬にかけての栽培が一般的です。
最適な収穫時期は、葉が十分に育ち、まだ硬くなる前の柔らかい状態のときです。