冬の野菜・タアサイの育て方
ターサイ(タアサイ)は中国野菜であり、料理では主に炒めものに適しています。
葉っぱは濃い緑色で、ちりめん状の大きな葉っぱが特徴です。
そんな冬の野菜の一つであるタアサイの育て方・植え方を紹介します!
タアサイとは?
ぱっと見は小松菜や青梗菜、ほうれん草ににている印象がありますが、全くの別物です。
旬は12~2月頃の冬で、収穫量が最も多いのは2月頃です。
国内では主に茨城県、静岡県で栽培されています。
タアサイの種類は?
以下、タアサイの主な種類です。
・キサラギナ
見ためと違い、やわらかくてくせがなく淡白な味わいなので、おひたしや鍋物、サラダやラーメンの具などいろいろな料理にも合う使い勝手のよい野菜です。
栄養価としては、日本に入ってきている中国野菜の中でビタミンAの含有量がもっとも多く、ビタビタミンCや鉄分なども多く含まれています。

・チヂミユキナ
宮城県を中心に栽培されている野菜で、ターサイという中国産の青菜野菜が原種と言われています。
ターサイも葉が縮れており、宮城県仙台市で栽培しているうちに「ちぢみ雪菜」が誕生しました。

育て方.時期
タアサイは寒さにも強い野菜ですが、暑さにも強い野菜です。
初心者は秋植えが害虫被害も少なく味も寒冷期に育てる方が甘味が増すのでおすすめです。
土作り
タアサイを露地で育てるときの土作りですが、種まきの約2週間前になったら、石灰を150g/㎡・堆肥を3kg/㎡・化成肥料を(15:15:15)150g/㎡を畑に施してよく耕しておきます。
タアサイは、ph6.0~6.5の土壌が最適とされています。
植え付け(種まき)
タアサイは春と秋に種をまくことができる野菜です。
春まきは3月~5月、秋まきは9月~10月が適しています。
秋に種をまくと、寒さにあたって甘みが増すのでおすすめです。
タアサイの種まきの方法は、次のようになります。
まず、日当たりと水はけの良い場所に、幅60~80cm、高さ5~10cmの平畝を作ります。
次に畝に直径5㎝、深さ1㎝ほどのまき穴を作り、1穴に4~5粒ずつ重ならないように種をまきます。
防虫対策
1番簡単な虫の予防対策は 種を播いた時に防虫ネットをかけることです。
間引き
タアサイの葉の生長に合わせて、順次間引いていきます。
目安として、発芽が揃ったら3本立ち、本葉2~3枚の頃に2本立ちに、本葉5~6枚の頃に1本立ちに間引きます。
追肥
タアサイの1回目の追肥は、2回目の間引き後、本葉4~6枚の頃に行います。
その後は、2週間に1回追肥を行います。
収穫時期
タアサイの収穫時期は、春まきで40日~45日ほど、秋まきで50日~60日ほどで収穫できます。
タアサイの旬は冬で、1月~2月頃に掛けて甘味が増します。
収穫適期を迎えたタアサイが中心部から新葉が次々と育ってくるので、外葉をかき取りながら収穫すると長時間楽しめます。