春の野菜・パクチーの育て方
パクチーは中国料理やタイ料理には欠かせないハーブです。
「パクチニスト」と呼ばれる熱烈なファンも多く、一度その美味しさに目覚めるとやみつきになってしまうのが大きな魅力です。
そんな秋の野菜の一つであるパクチーの育て方・植え方を紹介します!
パクチーとは?
パクチーは通年で回っているので旬を感じることはあまりありません。
露地栽培のパクチーが美味しいのは春季から初夏にかけてになります。
パクチーの種類は?
以下、パクチーの主な種類です。
・シャンツァイ(香菜)
大きさは25センチほど、まっすぐ長く伸びた茎の先に、切込みのある3枚の葉がついているのが特徴です。
また、これはパクチーの別名でもあります。
日本ではなぜ、こちらの方で呼ばれているかというと、タイ語での呼び名が日本で一般的になったからです。

・コリアンダー
コリアンダーはよく熟した種子を摘みとって、乾燥させたものです。
葉の部分とは違い、クセの少ない風味なので使いやすいのが特徴です。
ソーセージやシチューなどの肉料理や、ピクルスなどの野菜料理、パウダー状にしてチャイドリンクやクッキー、パウンドケーキなどの焼き菓子に使用されています。

育て方.時期
春まきと秋まきができます。暑さに弱いので真夏は被覆資材で防暑を、冬はトンネル栽培で防寒して育てます。
暖かくなると花が咲いて枯れてしまうので、種まき時期を何回かに分けて撒くと長く収穫することができます。
土作り
パクチーは、好適土壌pHは、ph6.0〜6.5の土壌が最適とされています。
種まきの2週間ほど前に、やや未熟な牛ふん堆肥を1㎡あたり2kg、深さ20cmくらいまで畝全体に混ぜておきますと、根がよく広がり良質な根を収穫することが出来ます。
植え付け(種まき)
パクチーは、春と秋に種まきができるハーブです。
パクチーの種まき時期は、春夏栽培では4~5月、秋冬栽培では9~10月頃が適しています。
冬と真夏は暑さや寒さに弱いので、避けましょう。
種まきの時期をずらして栽培すれば、ほぼ一年中新鮮な葉を収穫できます。
パクチーの種は殻が硬いので、種まきの前に水に浸しておくと発芽しやすくなります。
水に浸した後、薄く覆土して鎮圧します。
発芽適温は20~25℃です。
パクチーは乾燥に弱いので、土が乾いたら適宜水やりが必要になります。
防虫対策
1番簡単な虫の予防対策は 種を播いた時に防虫ネットをかけることです。
間引き
種をまいた部分がたくさん発芽し、密植状態になっていますので、少し間引いていきます。
間引くときはハサミでパクチーの根元を切りますが、この時一気にパクチーを間引いてしまわないようにしてください。
追肥
パクチーは、植え付けから約40日後に葉を収穫できるので、追肥はさほど必要ありません。
収穫を長く続ける場合や種を収穫する場合は、株や葉の様子を見て生育が悪いようであれば月に1回程度、追肥を施します。
収穫時期
パクチーの収穫時期は、春まきの場合は3~5月、秋まきの場合は、9~11月になります。
葉を収穫する場合は、植え付けから40日ほどで収穫可能です。
種を収穫する場合は、植え付けから120日ほどで収穫可能です。が目安です