夏の野菜・ししとうの育て方・植え方
ししとうは家庭菜園でも育てやすい野菜で、夏の暑さや病害虫にも強いので初心者でも失敗せずに栽培できます。
冬の野菜の一つであるししとうの育て方・植え方を紹介します!
ししとうとは?
ししとうは、ナス科トウガラシ属の野菜で、「獅子唐辛子」とも呼ばれています。
ししとうの実の先端部分が、獅子の口に似ているため「獅子唐辛子」となっています。
また、ししとうはトウガラシ属に分類されており、2つを掛け合わせて「獅子唐辛子」からししとうと名付けられました。
ししとうの種類は?
主なししとうの種類は以下の通りです。
・伏見甘長トウガラシ
伏見甘長トウガラシは大型のシシトウで、大きいものは長さが15cmにもなります。
辛みがない甘トウガラシの一種で、京都の伏見地区で作られていたため、「伏見トウガラシ」や「伏見甘(ふしみあま)」、「甘ピーマン」とも呼ばれています。
伏見甘長トウガラシは、やわらかく肉厚で、甘みがあるため、素焼きや炒め物、煮物などさまざまな料理に幅広く活用できます。

・万願寺トウガラシ
万願寺トウガラシは、長さが10cm以上になる大型のシシトウです。
「伏見甘長トウガラシ」と、アメリカの品種「カリフォルニア・ワンダー」の交配によって生まれました。
主な産地は、名前の由来でもある京都の万願寺地区にくわえ、綾部市、福知山市などです。
さらに現在では、日本各地で作られるようになっています。
万願寺トウガラシは甘みがあるので、素焼きにして食べるのがオススメです。

育て方.時期
ししとうを栽培のスタートは、2月の下旬頃に行う種まきからです。
しかし、ししとうは気温が15℃以上ないと生育が難しいため、種から栽培する場合にはビニールハウスなどの温室を使うのがよいでしょう。
プランターやセルトレイを使って、あたたかい室内で発芽させるのも有効です。
土作り
シシトウの栽培に適した土壌とは、排水性、通気性、保水性、保肥性に優れ、豊富な微生物を含む土壌です。
優れた排水性と通気性を持つ土壌は、水と新鮮な酸素を根に供給し、土壌内の二酸化炭素や有害物質を排出してくれます。
好適土壌pHは6.0~6.5です。
植え付け(種まき)
シシトウの種は、発芽適温が28~30度と高温で、苗になるまでに70~80日ほどかかります。
3~4月に赤玉土(小粒)などの種まき用の土を入れた育苗箱を準備し、種をばらまいていきます。
防虫対策
1番簡単な虫の予防対策は 種を播いた時に防虫ネットをかけることです。
間引き
シシトウは春が植え付け適期です。
日当たりと水はけの良い土壌に1か所あたり3粒ほどの種を深さ5mmでまいて本葉が1~2枚出たら1本に間引きます。
追肥
シシトウの追肥は、苗を植え付けてから約1か月後に施します。
畑栽培の追肥時期は6月上旬~9月中旬で、プランター栽培の追肥時期は6月上旬~9月中旬です。
その後は、株の様子を見ながら1か月に1~2回施します。
収穫時期
シシトウは、6~10月に収穫時期を迎えます。
開花してから2~3週間後から収穫ができます。