秋・冬の野菜かぶの育て方・植え方
漬物、炒め物、煮物、スープの具などに利用でき、和・洋・中いずれの料理でも活躍が見込める
秋・冬の野菜のかぶの育て方・植え方を紹介します!
かぶとは?
カブの生育適温は15〜20℃で、冷涼な気候で育てます。
暑さと乾燥を苦手としており、寒さには強く、旬は秋〜冬です。
なので、おいしく初心者でも作りやすい時期は、秋に種を播いて育てる「秋まき」です。
かぶの種類は?
・金町カブ
かぶの中でも大きさは小さく、家庭菜園でもその小ささと育ちの早さからプランター栽培されることが多いです。
「金町かぶ」は「金町小かぶ」とも呼ばれています。
・CRもちばな
かぶの中でも、CRもちばなは小かぶです。
味わいはかぶの甘みがあり、肉質は緻密で柔らかいです。
葉の枚数は多くはありませんが、葉軸が太いため折れにくいため結束しやすいです。
育て方.時期
小カブは生育適温が15~20℃なので、春と秋に菜園に直まきします。
根こぶ病を防ぐため、連作を避け、秋まきは虫害を防ぐため、トンネル栽培がおすすめです。
カブ栽培を行う上で、日当たりは重要です。
カブの葉が日光を浴びて元気よく育ちそうな日当たりの良い栽培場所を選びます。
トンネル栽培とは
野菜などを早く作るために,畝ごとにビニール・ポリエチレンなどでトンネル状におおい,寒さ・霜などを防ぐ栽培方法。
土作り
カブの土づくりをする前に、土の中にゴミが混じっていないかもチェックします。
庭や畑などでは、ビニール、マルチフィルム、ガラス片、コンクリート片、金属片などが土に混ざっていることがあります。
こうしたゴミが土の中に混ざっていると、耕うん機の刃に当たってケガをしたり、絡まったりするとケガや故障の原因になりとても危険です。
また、ゴミが障害になって、カブが成長する過程で根っこの成長に影響を及ぼす場合もありますのでこれらのゴミは、丁寧に取り除きます。
1㎡あたり200gの苦土石灰を混ぜてよく耕します。
そして、1週間そのまま土を寝かせ、その後1㎡あたり2kgの堆肥と、緩効性肥料100gほどを混ぜます。
さらに1週間土を寝かせて植え付け・種まきをします。
pHがカブに合っているかどうかを調べるためには、測定キットや測定器で測ります。
土に差すだけで測れる測定器が簡単なのでおすすめです。
カブの好適土壌pHは、6.0~6.5です。
カブを育てる土のpHを測って、必要に応じて石灰資材を施用して調整します。
pHとは
pH(ペーハーまたはピーエイチ)とは「水素イオン濃度」の略称で、水溶液に含まれる水素イオンの濃度のことです。
水素イオン濃度は水溶液の酸性・アルカリ性の強さを0~14の値で表し、値が大きいほどアルカリ性が、小さいほど酸性が強いことを示します。
土壌pHは、土壌に含まれる水素イオン濃度、つまり酸性・アルカリ性の強さを示す指標です。
植え付け(種まき)
かぶの種まきの時期は、春まきの場合は3〜5月、秋まきの場合は8月下旬〜10月上旬になります。
小カブの栽培は、小カブは間引きをしながら育てるので、溝まき又は、すじまきにします。
タネは1cm間隔にまいていきます。
溝まき方法
棒や板を土に押し付けて、深さ1㎝ほどのまき溝を作り、1㎝間隔で小カブのタネが重ならないようにまきます。
土を1㎝ほど被せてから、表面を軽く手で押さえて土と密着させます。
まいたタネにかける土を覆土といいます。
覆土が厚すぎたり逆に薄すぎたらすると発芽しにくくなるため、覆土の厚さは、種子の性質に合った覆土の厚さにします。
小カブは嫌光性種子ですので覆土の厚さを1cmにします。
覆土のあとは、鍬の背などで軽く押して、土と種をなじませます。
土の底面は凸凹がないように平らにすることを心がけると、発芽がそろってよく育ちます。
すじまき方法
棒や板を土に押し付けて、深さ1㎝ほどのまき溝を作り、1㎝間隔で小カブのタネが重ならないようにまきます。
土を1㎝ほど被せてから、表面を軽く手で押さえて土と密着させます。
水やり
小カブのタネが水で流れないように注意し、たっぷりと水やりをします。
発芽するまでは、土が乾燥しないように水やりをします。通常は、3~5日程度で発芽します。
間引き
発芽し、子葉がそろった時点で、まき過ぎて密になっている部分を間引きます。
その後も、込み合ってきたら、生育の悪い株を間引きます。 最終的な株間は小カブで10~15cm
収穫時期
カブは、品種や種まきの時期によって変わってきますが、基本的に種まきから2~3ヵ月ぐらいで収穫することができます。
カブの根茎が土から出ていて、肥大したものから順に収穫します。
収穫タイミングは、カブの大きさからも判断できます。
小カブは直径4~5cm、中カブは8~10cm、大カブは20~30cmくらいを収穫目安です。