秋の野菜シュンギクの育て方・植え方
初心者にも育てやすい、秋の野菜の一つである病害虫が少なく作りやすいキク科の野菜・シュンギクの育て方・植え方を紹します!
シュンギクとは?
秋〜冬が旬ですが、栽培シーズンは春まき・秋まきと年に2回あります。
シュンギクは春まきと秋まきができますが、冷涼な気候を好むので、育てやすいのは秋まきになります。
シュンギクは生育適温は15〜20℃ほどと比較的冷涼な気候を好みます。
シュンギクの後作には、ほうれん草や小松菜がおすすめです。
シュンギクの種類は?
シュンギクは葉の大きさによって、大葉、中葉、小葉の3種類に分かれています。
その中で、家庭菜園で育てやすいのは「中葉」の品種です。
中葉には株姿が異なる「株立ち型」品種と「株張り型」品種の2系統がありますが、それぞれに間引きと収穫方法が異なるので、注意しましょう。
・「株立ち型」品種
株立ちシュンギクは、主茎を収穫してもその後に側枝が何度も伸びてくるのが特徴です。
そのため複数回の収穫が可能で、茎が太めになっています。
株立ちシュンギクは、一本の太い茎が伸び、そこから分岐してわき芽が伸びていく株姿をしています。
・株張り中葉種
株張り中葉種のほうは根元から収穫するタイプなので、ほうれん草や小松菜のように1度の収穫で終了します。
育て方.時期
シュンギクは条間20〜30cmでまき溝を切り、種が均等になるように条播きをします。
発芽率が悪いので多めに撒きます。
また、覆土が薄いと乾燥しやすいため、種蒔き前に水やりして土を十分に湿らせておきましょう。
秋まきの9月中旬~10月上旬の種まきが最適で、春まきでは4月上旬~5月上旬の種まきが栽培に適しています。
シュンギク(春菊)の土づくり
シュンギクは酸性土壌に弱いので、種まきの前にしっかりpH調整をしてあげましょう。
適正pHは6.0〜6.5ほどの、中性に近い弱酸性を好みます。
1m2の畝に対し、たい肥2kg、化成肥料100g・苦土石灰100gで、酸性土壌に弱いので、石灰を多めにまいてよく耕します。
植え付け(種まき)
シュンギクの種まきに適した時期は、3月中旬〜4月中旬と、9月上旬〜10月中旬の2回です。
ただし、シュンギクは冷涼な環境を好み、30℃以上になると生育が鈍るので、初心者は秋まきがおすすめです。
シュンギクの種は発芽の時に光が必要な「好光性種子」なので、覆土はできるだけ薄くし、しっかりと鎮圧しておきます。
防虫対策
1.0㎜目合いの防虫ネットとエビセクト水和剤を組み合わせることにより、主要害虫のマメハモグリバエとアブラムシ類を防除できます。
間引き
株張り種は最終株間10cm程度、摘みとり種は最終株間15~20cm程度に間引きします。
追肥
基本的には追肥は行わず、元肥主体で10㎡当たり成分でチッソ200g、リン酸150~200g、カリ150~200gを目安に施肥します。
※追肥とは植物を育てている途中に与える肥料のことをいいます。
収穫時期
株が15cm程度に育ったら、主枝の先穂を折り取って収穫&摘心。だいたい植え付けから2か月程度で収穫できます。