春の野菜・トマトの育て方・植え方
食卓に彩を飾るトマト。
生食用のほか、ジュース・ピューレ・ケチャップ・ソースなどの加工にも使われます。
春の野菜の一つであるミニトマトの育て方・植え方を紹介します!
トマトとは?
トマトは、ナス科の一年生作物で、南アメリカ熱帯地方原産の多年草です。
日本では明治以後に栽培が始まり、大正末頃に一般化しました。
高さは約1メートルで、羽状複葉の葉を持ち、茎と葉には軟毛が密生しています。
花は黄色で、果実は卵円形から扁球形で、赤・紅・黄色などに熟し、多肉質で多汁、甘酸味があります。
トマトの種類は?
主なトマトの種類は以下の通りです。
・大玉トマト
トマトの中でも100グラム以上のものを指します。
日本では桃色系の色が一般的で、代表的な品種として「桃太郎」「麗容」「りんか409」などがあります。

・ミディトマト
ミディトマトとは、大玉トマトと小玉トマトの中間の重さにあたる中玉トマトの総称です。
ミディトマトは、酸味が少なく甘みが強い、食べやすい味わいが特徴です。
旨味が凝縮しており、しっかりとした肉厚な実はジューシーな食感を感じられるます。

育て方.時期
トマトの旬は、春から初夏、秋から初冬であり、夏の野菜とは言えません。
トマトは高温多湿に弱く、冷涼で強い日差しを好む野菜であるため、夏にはあまりおいしくありません。
土作り
苦土石灰は主に土壌の酸性度(pH値)を調整するために散布します。
通常の土の場合は酸性(pH7未満)になっていることが多いため、アルカリ性の苦土石灰を散布して中和して上げる必要があります。
トマト栽培の適正土壌pHは6.0〜6.5と言われています。
植え付け(種まき)
トマトの種まきの時期は、3月〜4月です。
種まきからトマトを育てるときは、苗から育てるよりも栽培時期が早くなるので注意してください。
トマトの種は、20度〜30度くらいの温度で発芽します。
防虫対策
1番簡単な虫の予防対策は 種を播いた時に防虫ネットをかけることです。
間引き
トマトの間引きは、主軸となる茎から出るわき芽を取り除くことで、トマトの栄養が実に集中し、より良い成長を促します。
わき芽かきとは主軸となる茎とそこから枝分かれしている部分の間から出ている細い枝の部分、いわゆる「わき芽」を摘み取ります。
これを定期的に行うことで、トマトの茂り過ぎを防ぎます。
下葉の剪定はトマトの一番下に付いている実より下の部分の葉っぱは全て取り除きます。
これにより日当たりと風通しが改善され、病気や害虫のリスクを減らすことができます。
追肥
第1回目の追肥は第1段目の果実がピンポン玉ぐらいの大きさになったころが目安です。
草勢が強い場合は、追肥は見送りましょう。
株元から20cmほど離れた畝の肩や株間に施す: 溝肥や穴肥にするか、薄い液肥を潅水代わりに与えます。
その後の追肥は3段目、5段目、7段目と、奇数段の花が開いたころを基準に、毎回同量程度を施します。
草勢が弱い場合は、4段や6段の開花期にも少量の追肥を行い、常に先端付近の茎葉の状態を観察して施肥量を調整してください。
収穫時期
トマトの収穫時期は、6月から9月になります。
花が咲いた後、55日~60日後に真っ赤な実を付けるため、その頃がトマトの収穫時期となります。