春の野菜・豆苗(とうみょう)の育て方
豆苗は、エンドウ豆の持つほのかな甘みとシャキシャキとした食感が特徴の野菜です。
その歯ごたえのある食感を活かすように、加熱調理する場合も火を入れすぎないようにします。
そんな春の野菜の一つである豆苗の育て方・植え方を紹介します!
豆苗とは?
豆苗とはエンドウ豆の若菜のことです。
エンドウ豆を発芽させ、そこから伸びた若い葉と茎を収穫して食べる緑黄色野菜です。
豆苗の種類は?
以下、豆苗の主な種類です。
・スナップエンドウ
スナップエンドウはサヤと中の実を丸ごと食べる品種です。
莢も実も甘くて柔らかく、茹でて食べるととても美味しいです。
スナップエンドウは本葉2~3枚の幼苗なら4~7℃ほどの低温に耐える事ができるので十分冬を越せるのですが、冬を越す時に苗が大きすぎたり小さすぎたりすると寒さに耐えられずに枯れてしまいます。
冬を越す事ができるサイズの目安は草丈10~20㎝です。

・赤エンドウ
赤エンドウは、エンドウ豆の一種で、主に甘味料として使用される乾燥豆です。
日本では、みつ豆や豆大福などの和菓子によく使われます。
赤エンドウは硬莢種(こうきゅうしゅ)に分類され、さやが硬いため、中の豆のみを食用として利用します。

育て方.時期
豆苗は適温内なら通年の栽培が可能です。
種まきも通年で、収穫までは発芽から7日~10日です。
厳寒期(11月~2月)も栽培は続けられますが、気温が低いと収穫までに日数がかかるため、なるべく室内の暖かくなる場所で栽培するのをオススメします。
土作り
豆苗はエンドウ豆から育つため、土作りには赤玉土を混ぜて水はけを良くすることが重要です。
また、酸性の土に弱いので、苦土石灰を混ぜて中和することもおすすめされています。
豆苗は、ph6.0~6.5の土壌が最適とされています。
植え付け(種まき)
緑豆の種子を使用し、発芽処理(催芽)を行います。
豆苗の種まきの時期は4月から6月の間になります。
防虫対策
1番簡単な虫の予防対策は 種を播いた時に防虫ネットをかけることです。
間引き
間引きは、苗が適切なスペースで健康的に成長するために重要です。
一般的に、本葉が数枚出てきた段階で、生育の悪い芽や混み合っている部分を取り除きます。
これにより、残った豆苗が十分な栄養と光を受けられるようになります。
間引いた苗は、他の場所に植え替えることもできますので、無駄にせずに利用することができます。
追肥
豆苗の追肥についての情報ですが、豆苗は水耕栽培で育つため、特に追肥は必要ないとされています。
追肥を行うと、藻が発生したり、根が肥料やけを起こしてしまう可能性があるため、清潔な水で育てるのが最適です。
収穫時期
豆苗として収穫する場合、収穫時期は開花前の2月~3月です。
豆苗は成長が早いので、豆苗を買ってきたときと同じくらいの長さにまで成長したら、収穫しましょう。
豆苗は発芽後7日から10日ほどで、収穫することができます。
だいたい15〜20cmほどの高さになったら収穫しましょう。